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【脳梗塞のリハビリTips vol.15】脳梗塞発症後に見られる脳卒中後うつについて

実は脳卒中後のうつ症状なのかもしれません

脳梗塞など脳卒中発症後に、なかなか気持ちが前向きにならないということはないでしょうか。


脳に傷害を患い、後遺症として麻痺が生じることで、多くは身体の不自由さを感じます。しかし、脳自体は人間の『心』の制御もしており、実際に体の動かしづらさだけではなく、意欲がなくなってしまったり、新しいことへ取り組むことが億劫になってしまうなど、精神的な歪みも生じます。脳卒中後にやる気が低下し、うつ状態に陥る確率は20%前後と言われていますが、軽症例については他の症状に隠れてれてしまい、うつ症状が掴みにくいこともあります。


よって、当事者の傍にいる家族あるいは普段関わっている介護士が日頃から患者の表情や態度をよく観察することが大切です。また発症直後だけでなく、退院後に新たに発症することもありますので、悲観的な言動には注意が必要です。すぐに励ますのではなく、状況を共感したうえで、本人の意見などを支持する形で対応することが良いとされています。


なお、日に日に落ち込むような言動が増えてくるのであれば、かかりつけ医やお近くの専門病院へ受診し、適切な治療を受けることをお勧め致します。



岩澤 尚人
執筆者

岩澤 尚人

理学療法士
回復期リハビリ病院において10年以上脳卒中患者を中心に経験してきました。立つ、歩くことが困難な状態から、歩行の再獲得までの身体的、及び精神的サポートに加え、装具等の必要な道具のご提案ができることが強みです。より利用者が楽に体が動かせること、歩けることを追及していきます。

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