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膝の人工関節の術後のリハビリで知っておきたい10の方法 ~退院後に行う運動~

本記事では、人工膝関節置換術後のリハビリについて、理学療法士の視点から重要なポイントを説明しています。
人工膝関節置換術では、手術だけではなく、術後のリハビリも重要になるので、ぜひ参考ください。

なぜ人工膝関節置換術後にリハビリが必要なのか?

人工膝関節置換術は、進行した膝関節の病気を治療するための手術です。しかし、人工関節に置き換えても周りの筋肉や靭帯はそのままなので、手術後の筋力低下や膝の動きの制限が残ります。リハビリを通じてこれらの機能を回復させ、痛みを軽減し、日常生活への復帰を目指します。



手術後にあらわれる症状

手術後しばらくは、膝に痛みや腫れ、動かしにくさが残ります。また、筋力が低下するため、歩行が不安定になることがあります。これらの症状を改善するためには、早期からリハビリを開始し、段階的に筋力と可動域を回復させることが大切です。



リハビリで効果的な10の方法

①膝の屈伸運動


膝を曲げたり伸ばしたりする運動で、関節の可動域を広げます。


 


②ストレッチ


筋肉を柔らかく保ち、膝の動きを良くするためのストレッチです。


 


③筋力トレーニング


太ももの筋肉(大腿四頭筋など)を強化して、膝を支える力をつけます。


 


④歩行訓練


正しい歩行を取り戻すための練習です。必要に応じて補助具を使います。


 


⑤バランストレーニング


片足立ちなどでバランスを鍛え、日常生活での安定感を向上させます。


 


⑥水中運動


水中での運動は、関節に負担をかけずに筋力を鍛える効果があります。


 


⑦電気刺激療法


筋肉に力が入りにくい場合、電気で筋肉を動かして筋力を回復させます。


 


⑧自転車運動


ペダルをこぐ運動で、膝の動きを良くしながら筋力を強化します。


 


⑨自宅での運動


家でもできる簡単な運動やストレッチを続けて行います。


 


⑩目標設定とモチベーション維持


リハビリを続けるために、現実的な目標を設定し、進行状況を確認します。



人工膝関節置換術後のリハビリの効果

適切なリハビリを行うことで、膝の痛みが軽減し、歩行能力日常生活動作能力が向上します。


研究では、

・理学療法士とのリハビリ

・自宅リハビリ

・グループで行うリハビリ


複数の実施方法で効果が報告されているので、ご自身に合う方法で継続してリハビリを行っていくことが重要となります。


また、リハビリをすることで合併症など手術後のトラブルを減らし、長期的な膝の健康を保つことが期待されます。



まとめ

人工膝関節置換術後のリハビリは、手術の成功を最大限に引き出すために欠かせません。


膝の動きや筋力を回復させ、日常生活を楽に送れるようになるため、リハビリは非常に重要です。


医師や理学療法士の指導のもと、リハビリをしっかり続けることが大切です。



出典

Christiansen MB, et al. A Physical Therapist–Administered Physical Activity Intervention After Total Knee Replacement: Protocol for a Randomized Controlled Trial. Phys Ther. 2018.


Skou ST, et al. A Randomized, Controlled Trial of Total Knee Replacement. N Engl J Med. 2015.


Papalia R, et al. The Role of Physical Activity and Rehabilitation Following Hip and Knee Arthroplasty in the Elderly. J Clin Med. 2020.


リハビリ施設AViC
執筆者

リハビリ施設AViC

株式会社豊通オールライフが運営する自費リハビリ施設AViCです。尾山台(東京・世田谷区)・日本橋(東京・中央区)と名古屋栄(愛知県・名古屋市中区)の3店舗を運営をしております。 脳卒中や、パーキンソン病などの神経難病、介護予防、痛みなど幅広いお悩みに対して、リハビリの専門家である理学療法士や作業療法士が専門家の立場から、最新情報をもとに科学的根拠に基づいたリハビリを通しご利用者様の人生を豊かに出来るよう営業を行っています。

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