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片麻痺での歩行を諦めない!自主練習の重要性

片麻痺患者の歩行や下肢の機能回復には、日常生活の中でのホームエクササイズが非常に重要です。在宅では十分なリハビリを受けることが難しい場合が多いため、自宅でのエクササイズを積極的に取り入れることで、機能回復の促進が期待できます。以下に、歩行・下肢のホームエクササイズの概要を紹介します。

ホームエクササイズの実施にあたって

まず、自宅でのリハビリを効果的に行うためには、適切なトレーニング内容と環境を整えることが重要です。万人に効果のあるトレーニングはありません。お一人お一人の状態や目的に合わせてトレーニングプランを作成することが望ましいです。また、トレーニング中にケガをしないよう、安全に行える環境を整えることが重要です。以下に、歩行や下肢の機能回復に役立つ具体的なエクササイズ方法を紹介します。



歩行訓練

歩行訓練は、日常生活での歩行能力を向上させるための重要なエクササイズです。家の中や庭での歩行、階段の昇降など、日常生活に即した状況での歩行練習を行います。歩行補助具(杖や歩行器)を使用する場合は、適切な使い方を学び、安全に配慮しましょう。これにより、バランスや歩行速度の改善が期待できます。[1,2]



ストレッチングと柔軟性訓練

ストレッチングや柔軟性の訓練は、筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を広げるために重要です。関節可動域が歩行能力やバランス能力の向上に影響することが知られています。例えば、ハムストリングやふくらはぎのストレッチを行うことで、筋肉の緊張を緩和し、柔軟性を高めることができます。[3]



筋力強化訓練

下肢の筋力強化は、歩行能力の維持・向上に直結するため、とても重要なトレーニングです。スクワットや段差昇降など、自身の体重を負荷として用いることで、より効果的にトレーニングを行うことができます。これにより、筋力の増強と共に、歩行の安定性も向上します。[1,4]



バランス訓練

バランス能力を向上させることは、転倒防止に重要です。一方で、バランスを崩し転倒する危険性の高いトレーニングでもあるため、適切な難易度の課題を選択し、安全に配慮して行う必要があります。片足立ちやバランスボードを用いた訓練が有効です。[3]



エクササイズ実施方法による効果の違い

これまで紹介したように、エクササイズによって効果は異なります。そのため複数のエクササイズを組み合わせ、網羅的にトレーニングすることが重要です。[1,3,5,6]


エクササイズの実施方法や継続の仕方によって効果は異なります。重要なのは、自分に合った方法を見つけて継続することです。紙面による指導や動画による指導のどちらも効果的であるため、自分にとって最適な方法を選びましょう[7]。エクササイズの頻度や持続時間も、個々の目標に応じて調整することが大切です。当施設では、リハビリ専門職のスタッフによるリハビリプログラムの作成とリハサク(外部リンク)を用いた自主トレ支援やスマホやタブレットを用いた遠隔リハビリを提供しています。



出典


  1. 厚生労働省. 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023. 2024.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html

  2. Boyne P, Billinger SA, Reisman DS, Awosika OO, Buckley S, Burson J, et al. Optimal Intensity and Duration of Walking Rehabilitation in Patients With Chronic Stroke: A Randomized Clinical Trial. JAMA Neurol. 2023;80: 342–351.

  3. Stuart M, Dromerick AW, Macko R, Benvenuti F, Beamer B, Sorkin J, et al. Adaptive Physical Activity for Stroke: An Early-Stage Randomized Controlled Trial in the United States. Neurorehabil Neural Repair. 2019;33: 668–680.

  4. Weiss A, Suzuki T, Bean J, Fielding RA. High intensity strength training improves strength and functional performance after stroke. Am J Phys Med Rehabil. 2000;79: 369–76; quiz 391–4.

  5. Saadatnia M, Shahnazi H, Khorvash F, Esteki-Ghashghaei F. The Impact of Home-Based Exercise Rehabilitation on Functional Capacity in Patients With Acute Ischemic Stroke: A Randomized Controlled Trial. Home Health Care Manag Pract. 2020;32: 141–147.

  6. Lee KE, Choi M, Jeoung B. Effectiveness of Rehabilitation Exercise in Improving Physical Function of Stroke Patients: A Systematic Review. Int J Environ Res Public Health. 2022;19. doi:10.3390/ijerph191912739

  7. Emmerson KB, Harding KE, Taylor NF. Home exercise programmes supported by video and automated reminders compared with standard paper-based home exercise programmes in patients with stroke: a randomized controlled trial. Clin Rehabil. 2017;31: 1068–1077.


リハビリ施設AViC
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株式会社豊通オールライフが運営する自費リハビリ施設AViCです。尾山台(東京・世田谷区)・日本橋(東京・中央区)と名古屋栄(愛知県・名古屋市中区)の3店舗を運営をしております。 脳卒中や、パーキンソン病などの神経難病、介護予防、痛みなど幅広いお悩みに対して、リハビリの専門家である理学療法士や作業療法士が専門家の立場から、最新情報をもとに科学的根拠に基づいたリハビリを通しご利用者様の人生を豊かに出来るよう営業を行っています。

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