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【脳梗塞のリハビリTips vol.7】食事の時に麻痺側の手の置き場所によってできることが変わります

なぜ麻痺した手の管理が重要か?

脳梗塞の代表的な後遺症である運動麻痺は、多くは足よりも手の方が求める機能と自身の機能の差を感じやすく、日常生活において3割〜4割の方が実用的に手を使うことが難しくなります。動きにくく、実生活で使いにくい麻痺手は使わない分、どうしても忘れがちになり、日常生活の中でおざなりになってしまうことがあります。


しかし、麻痺した手を自己で管理することは疼痛予防、清潔ケア、姿勢など好影響を及ぼし、特に「食事の際に麻痺手をテーブルに置く」ということは食べる動作、また飲み込みにも影響する可能性があります。


どうしても麻痺した手は重く、麻痺した手の重さで肩が下がり、姿勢は麻痺側、あるいは反対側に傾いてしまうことがあります。姿勢が崩れた状態での食事は、食材をすくう際に体を前方に傾けることを邪魔し、食べこぼしに繋がります。


よって、麻痺手をテーブルに置くことで麻痺手の重さの影響は少なくなり、対称的な姿勢を保てることで、食材をすくう際に体を前方に傾け易くなるのです。


また、姿勢の良し悪しは食事の飲み込みにも影響します。首の筋肉が緊張し、首の位置が不適切になると、誤嚥のリスクが高まる可能性もあります。


日常の中で、麻痺側の手の置く位置を少し気にしてみてくだい。



岩澤 尚人
執筆者

岩澤 尚人

理学療法士
回復期リハビリ病院において10年以上脳卒中患者を中心に経験してきました。立つ、歩くことが困難な状態から、歩行の再獲得までの身体的、及び精神的サポートに加え、装具等の必要な道具のご提案ができることが強みです。より利用者が楽に体が動かせること、歩けることを追及していきます。

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