パーキンソン病の身体機能維持は可能?
2022.08.16
パーキンソン病に対する長期的なリハビリ効果
先行研究では、パーキンソン病で杖、歩行などの補助具の有無に関わらず歩行が自立している方(Hoehn and YahrⅠ~Ⅲ、平均年齢63.9歳、発症から1~15年ほど経過された方)を対象に、複合運動(有酸素運動・筋トレ・ストレッチ・バランス)を1回60分、週2回の頻度で年間約7.5か月の期間を実施し、これを5年間継続したところ、リハビリ開始から5年後も歩行能力・バランス機能・握力が低下することなく維持されたという報告があります。
中央値(四分位範囲)
(Rebecca A States et al , J Geriatr Phys Ther , 2017より改変引用)
なお、リハビリをしていないグループとの比較はないため、結果の解釈には注意が必要ですが、進行性でありますので経年に伴い身体機能が低下してしまうケースは多く、パーキンソン病の方が継続的なリハビリを実施していくことの重要性が伺えるかと思います。
まとめ
★パーキンソン病は進行性疾患であるため、病気の進行とともに身体機能低下や日常生活動作が困難となっていくことが多くあります。そのため継続的にリハビリを実施し、身体機能低下をいかに防ぐかが重要となります。
★実際のリハビリ内容は個人のお身体に合ったものを実施していく必要があります。
★パーキンソン病のリハビリや日常生活動作のことでお困りのご利用者様がいましたら、是非エービックまでお問い合わせください。
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