【脳梗塞のリハビリTips vol.24】 脳梗塞発症後も車の運転がしたい。脳卒中後の免許更新に必要な手続きは?
脳卒中を発症し家族から車の運転を控える様に言われた。免許更新のために必要な手続きとは?
脳卒中の後遺症で体に後遺症が残ったが車の運転がしたい。
しかし、今の状態で運転をして事故を起こしたら不安・・・。
平成26年の道路交通法改定により、運転免許の更新には健康状態の正確な報告が義務となり、虚偽の報告をすると罰則の対象となります。
よって、脳卒中後に運転を再開するためには、①医師の診断と②公安委員会の許可が必要です。
①車の運転をしても大丈夫なお身体の状態かどうかの判断
発症後もこれまで通り、車の運転をしても大丈夫なお身体の状態かどうかの判断していただく必要があります。
車の運転にはハンドル操作や急ブレーキ以外にも信号や交通状況の確認など適切で素早い判断力が求められます。それらを評価し医学的に運転に支障がないと医師に判断してもらい、診断書を作成していただく必要があります。
運転再開には専用の診断書が必要となるため、まずはお近くの警察署や免許センターに確認し診断書を入手しましょう。続いて診断書を持参しかかりつけの医療機関で運転に必要な評価を行います。具体的にはハンドル操作やブレーキ・アクセルに必要な運動能力や、周りの交通状況を把握し安全な運転を行うために必要な判断力、記憶力といった高次脳機能などが挙げられます。
右手足に運動麻痺がある方は右足でのアクセル、ブレーキの動作が困難な場合があります。その場合は左足や手でアクセル、ブレーキ操作をするための運転補助装置などの活用もご検討ください。
評価の結果問題があり現状車の運転が困難と判断された場合、リハビリにより改善の可能性があればリハビリをご検討ください。
②運転免許センターで適性検査の施行
医師に診断書を書いていただいた後は、実際に車の運転をするにあたり運転に支障がないか運転免許センターで適性検査が行われます。
行われる検査の内容は人によって違いがあり、視力や聴力の検査に加えてドライブシュミレーターを使用した運転技術の検査が行われる場合もあります。
安全な運転再開には以上の2つの手続きが必要となります。まずは主治医に自身の体の状態を確認し、車の運転の可否について相談してみましょう。
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